カプリ賞:よしもとばななさん授賞
よしもとばななさんの、震災後の心象をつづった「ばらの花」に、
イタリアのカプリ賞が贈られた。
賞が、被災した日本国民にも贈られたというところに、イタリアの暖かさを感じる。
「ばらの花」は、オンラインで読める。
https://blog.fukkoshoten.com/?eid=640362
優れた作家や芸術家らに贈られるイタリアの文学賞、カプリ賞の授賞式が2日、同国南部カプリ島で行われ、今年の受賞者の作家、よしもとばななさん
(46)に記念の盾などが贈られた。同賞事務局は賞を東日本大震災で被災した日本国民にも贈ると発表。日本人の受賞は初めてで、作家とともにその出身国の
国民が同賞を受賞するのも初めてという。事務局は「よしもとさんの文章の詩的な優美さと洗練された言葉遣いが受賞に値すると判断した。また大震災に際して示した強さと尊厳をたたえ、日本の人たちにもこの賞を贈ることを決めた」としている。
授賞式でよしもとさんは震災後の心象をつづった短編「ばらの花」を日本語で朗読。よしもとさんは「被災した読者とメールなどでやりとりして確信したのは、どんな状況でも本など文化的な心の栄養を必要としている人はいるということだ」と文学の持つ力について語った。
カプリ賞は1987年創設。これまでにイタリア人作家の故アルベルト・モラビア氏や米政治学者のフランシス・フクヤマ氏らが受賞している。(カプリ共同)
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