inviaがアブルッツォ州の”ECOTOUR”ワークショップに参加

アブルッツォ(Abruzzo)州がイタリアのどこにあるかすぐに思い浮かべられる方、いらっしゃいますか? では行かれたことのある方は?
地図上での位置はなんとなく頭に浮かんでも、実際にアブルッツォに足を踏み入れたことのある方はきっと少ないはず、実は私も話があってからぎりぎりまで悩みました。
もっとも悩んだのは、三泊五日(4/18~22)、到着時も帰国時もローマ空港から/まで、バスで一気に3時間を走る、という強行スケジュールのためもあったのですが…。


アブルッツォはラツィオとアペニン山脈をはさんでアドリア海側に位置する州で、他には西にウンブリア、北にマルケと接している。
すぐ南はこれまたあまり観光に名前のあがらないモリーゼで、海岸沿いの道路をまっすぐ下ればプーリアも近い。
Ortonaの花と海古代ローマ以前からの歴史を誇る、と説明されても実際に印象に残ったのは、アドリア海の長い海岸線とティレニア海側に抜けるときに延々と続く灰色の岩の山並み、その山あいに突然現れては消える崩れ落ちた城砦と、丘の上や斜面によりそうように家々が並ぶ集落。

残念ながら今回はそんな中世の村々や、雪をいただくグラン・サッソという名高い山岳地帯を訪ねることはできなかったけれど、やはりECOに特化した観光フェアを開催する州だけあって、第一の売りは自然らしい。
アブルッツォからラツィオに山を抜ける
世界各地から旅行会社が招かれ、アジアからは日本のみ三社が参加(総勢100人あまりのメンバーのなか、目立っていたのはロシアからの9人でした)。
場所もマイナーなら、歴史・文化遺産がやまほどあるイタリアではECOTOURもまだマイナーなのか、全体にのんびりムード。
午前中は会場2階に設けられた各会社ごとのブース(と言っても机が一個)でイタリア側からの参加者のプレゼンテーションに応じ、午後は会場一階の物産展を冷やかす余裕もあり、ハードスケジュールながら楽しい時間をすごしました。
イタリア側参加者は、ウンブリア、マルケ、プーリア、カラブリアなどの各地からのアグリツーリズモや、ホテル、ツアーオペレータなど。
なかでも興味深かったのは、廃村になった村を丸ごと買い取り、ホテルやレストランを開いたという女性の話。
「じゃあ今村には何人住んでるの?」 とたずねる私に、
「えーと、実は私たち家族だけなの」 と女性。
ぜひ見に来てくれ、よかったらこれから案内する、と言われ心が動いたものの、その日は夕方まで缶詰状態で夜は公式ディナー、翌日は海沿いの街二箇所を訪れるツアーが予定されていたので(そのあとはもう帰国)、本当に残念だったけれど、次回には是非案内してくれ!とお願いして別れました。
ともあれ、イタリアにはまだまだ知られていない魅力的な地域があると再認識した旅で、たくさんの情報も仕入れてきました。
次のイタリア旅行の行き先に迷っている方、豊かな自然や人里はなれた山村、美しいアドリア海に面した街などに興味のある方はお気軽にご連絡ください。
Ortonaの海
そうそう、ひとつ付け加えておかなければ。
アブルッツォを知らない方も、モンテプルチアーノ・ダ・アブルッツォというワインは飲んだことがあるのでは?
実はこのワインの産地がアブルッツォ。
イタリアレストランでもよく見かけますし、リーズナブルで美味しいと我が家でもよく飲みます。これからは海を臨む丘の斜面に広がっていたブドウ畑が思いながら飲むことにしましょう。
(翌日訪れた海沿いの街VASTOの話は別記事で書く予定…)

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2 Comments on inviaがアブルッツォ州の”ECOTOUR”ワークショップに参加

  1. お帰りなさ~い。お疲れ様でした。やはり三泊五日はきつそうですね。
    素敵な写真とわかりやすい説明でとっても行きたくなりました♪

  2. takekawa // 2008/4/24 at 17:00 //

    留守の間ありがとうございました!
    三泊五日もだけどローマからの移動が長かったです。
    むしろアンコーナから列車(ESで1時間20分ほど)が便利そう。
    それならリミニやマルケ州と組み合わせたり、さらに足を伸ばしてプーリア州のガルガーノ半島と組み合わせるのもいいかも、などと早速コースが浮かんでいます。

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