クリスマスシーズンのイタリア

12月に入ると、急に町の雰囲気が変るのは日本だけではありません。
数年前のローマでのこと…、


日曜日だからお店も休みだろうと、静かな散歩を期待してホテルを出た私、
すぐにいつもと様子が違うことに気付きました。
華やかに飾られたウィンドウの隣のドアはしっかり開いているし、
店内にはたくさんの客が溢れています。
コルソ通りのひときわ賑わうその店は大きなランジェリーショップ。
イタリアでは大晦日に赤い下着を身に着けると言うし、
常日頃カップルで下着を選ぶ姿は目にしています。
しかしこの賑わいにはびっくり、誘われるように私も店内に。
クリスマスのプレゼントなのか、はたまたいつもより割安に買えるためか、
それとも新年は新しい下着で、というのは洋の東西を問わないのか、
みなたくさんの商品を物色し、試着し…
聞いてみるとクリスマスまでは休み無しで店を開けるのだとか、
日本のデパートと同じですね。
つられてシルクのパジャマなどを奮発してしまったあと、
まだホテルに戻る気にもなれず、
ぐるりと回り込んで南からナヴォナ広場に入ってみました。
そこもまたきらびやかな色彩の、
クリスマスマーケットの賑わいに溢れていました。
おもちゃの屋台や、なんと射的なんかもあって、まるで縁日の神社の境内のよう。
夕闇にイルミネーションのきらめきが増し、
それと同時にうきうきと気分も高揚していきます。
冬のイタリアはバーゲン狙いの年明けもいいけれど、
こんな気分を味わえる12月もおすすめ。
ひとつだけこの時期気をつけていただきたいこと、
それはクリスマスイブとその当日(その翌日も)はお店は全て閉まってしまうこと。
クリスマスは敬虔なキリスト教の行事だということを、忘れないでくださいね。
またこの日は普段離れている家族と共にすごすのがイタリア流、
観光客は少し寂しい思いをするかもしれません。
クリスマス・マーケットの情報はこちらから
●『☆イタリア クリスマスの風物詩☆』

Return to Top ▲Return to Top ▲